雪吊りの縄をモチーフに、縄目の撚りのゆらぎを図柄に表現
「iwatemo」Textile〈YUKITURI〉は、雪深い里山で伝統的に用いられてきた雪吊りや雪囲いをモチーフにデザインした1枚です。デザインを手がけたのは、日本と北欧を舞台に活躍するプロダクトデザイナの熊野亘氏。フィンランドに留学経験があり、Ville氏やHarri氏とも交流のあるデザイナーです。岩手で目にした雪から木々をまもる雪吊りや雪囲いの縄の風景をクリーンなラインと一見リズミカルなリピートパターンなのに、縄のより具合の違いも表現され、結び目も柄の面白さの一つとなっています。
サイズは100×100cmと、大きめの風呂敷。小さめなテーブルのテーブルクロスや風呂敷バックにも活用できるサイズです。リネン100%の素材は、使い込むほどに柔らかく手になじみ、繰り返し使っても毛羽立ちにくく長く愛用できる製品です。
老舗染め物工房「巴染工」による手捺染の染め技法
このキッチンクロスの染色を担うのは、岩手県盛岡市で100年以上の歴史を誇る老舗染物工房、巴染工株式会社です。明治41年(1908年)に創業し、以来5代にわたり受け継がれてきた伝統技術と、現代の最新技術を融合させた染色を行っています。巴染工は、デザインから染め、縫製までを自社工場で一貫生産できる体制を持ち、伝統的な染物から現代の感性にフィットする製品まで、多彩なニーズに応えています。伝統的な「手捺染(てなっせん)」という技法を用い、職人の手で一枚一枚丁寧に手作業で染め上げています。
どこか温もりがありながらもシャープな美しさを持ち、北欧デザインと深いブルーの発色が、これらのクロスの世界観を豊かに彩っています。長年の技術と感性が息づく巴染工の仕事は、手に取る人に「本物」の手触りと物語を届けてくれます。
リネン100%