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今や農業もアウトソーシング、分業の時代です。 でも、ここ石黒農場では全部やります。いわゆる一貫生産。飼育から処理、そして加工、出荷まで、すべてこの農場で行われています。 ここで、こだわるがほろほろ鳥に食べさせる配合飼料。業者の製造工場のラインを一旦止めてきれいに掃除し、抗生物質やビタミン剤、成長ホルモンなどの入らない「無添加」な配合飼料をわざわざ作らせているんです。 飼育にかける日数もブロイラーの2倍の約120日とかなり丁寧。とにかく手間を惜しまないのが、石黒農場のやり方なんですね。 そして、何より見逃せないのがこの土地ならではの温泉の利用。実は鳥舎の床に温泉のお湯をパイプで巡らせて、自然の床暖房として利用しているんです。しかもこの温泉、農場の敷地内から湧き出ているので使い放題。だからコストを気にせずに、鳥舎の中を常に暖かく保つことができるんです。ちなみに、ほろほろ鳥は幼鳥の時には最低30度、成長でも20度の室温が必要。でも、天然の床暖房があるから、寒冷なこの土地でも、ほろほろ鳥を健康的に飼育できるわけです。 |
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この温泉床暖房は、フンを常に乾燥させておけるというプラスアルファーな活躍も見せてくれます。実は湿ったままの鳥のフンは雑菌が繁殖し、鳥そのものが不衛生になりがち。その点、常に乾燥している鳥舎は衛生的なので、石黒農場のほろほろ鳥は、まさに健康そのものと言えるわけなんです。 さらに、石黒農場のこだわりは加工段階にも及びます。そのこだわりの逸品が薫製をつくるための薫製装置。通称「窯」。薫製といえば、桜などの木材を細かくカットした「チップ」を燃やし、その煙で直接燻すのが一般的。でも、ここの窯では煙をいくつかの特殊フィルターを通して、煙に含まれる有害なタールを除去します。薫製といえば茶色のイメージですが、ここで加工された薫製は色が薄い。でも、それはタールが付着していないことの確かな証なんですね。衛生的な飼育の元で育ったほろほろ鳥は、まさに健康でかつ安全と言えるんです。 妥協を許さない、生産へのこだわり。おいしい上に安全な石黒農場のほろほろ鳥の薫製には、いくつものキーワードが隠されたんですね。だからこそ食べてみて、あらためておいしいと感じられるのかもしれませんね。 |
text:長瀬 稔 |
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※ほろほろ鳥/皮なし、生、可食部100g当り ※鶏/生、ひき肉100g当り |
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ご協力 盛岡市本宮 原田 |