安比清流山葵園


厳しい環境で育った、本物の生わさび
ミネラル豊富な澄んだ源水と空気、そして寒暖差の厳しい気候。
この地でなければこのわさびは作れない。
今や全国から注目される安比清流山葵園のわさびは
他とはひと味もふた味も違った「本物」の生わさびなのです。


ミネラル豊富な澄んだ源水と空気、そして寒暖差の厳しい気候。
この地でなければこのわさびは作れない。
今や全国から注目される安比清流山葵園のわさびは
他とはひと味もふた味も違った「本物」の生わさびなのです。
安比清流山葵園は、岩手県八幡平市安代町にあります。観光地としても全国的に有名な「安比高原スキー場」がある町です。 安比高原スキー場への道を少しそれると、雄大な自然に囲まれた雑木林が連なり、わさび園はその自然の中にあります。
安比清流山葵園のわさびは、「ファースト」と「正緑」という品種。 もともと真妻というわさびが全国的にも広く売られていましたが、2年半~3年という長い生育期を必要とするためかなり高価でした。 もっと身近にわさびを食べてもらいたい、わさびを食事の脇役としてではなく、色々な食べ方でわさびを楽しんでほしい、 と考えた園主の小船さんは、価格も抑えられて、味、風味とも劣らない「ファースト」、真妻にも並ぶ「正緑」を栽培することを決意しました。


小船さんが何か人と違うことをやってみたいと思っていたころ、わさびに出会ったと言います。 わさびをやると決めてから産地に2年間何度も何度も足を運び、ノウハウを学んできました。 よしできる、と確信してわさびを作る土地を探し求めた時、この地を見つけたと言います。
『わさび作りは、ここじゃなきゃだめだった』
わさびは、綺麗な水が無くては育ちません。この地は農園から400mほど上に、ミネラルを豊富に含んだ源水があります。 笹を掻き分けて川の中を歩き、やっとの思いでたどり着くような険しい山道の中にあります。 そこから湧き出る水のおいしさといったらありません。そんな大自然の恵を直に使うことができるのだから、とても贅沢です。
取材に伺ったのは冬だったにも関わらず、青々とした苔が茂っていました。この苔がいいんだ。 小船さん曰く、苔が茂るということは鉄分がないこと、水を浄化してくれていることを意味しているのだそう。 源泉の水は、嵐が来ようが台風が来ようが、どんなことがあっても濁りません。この湧き水が、小船さんのわさびをおいしく育てているのです。


この土地はもともと養殖場でした。この施設を利用して作ったのが、ろ過装置。 きれいな湧き水をさらにろ過することで、よりきれいな自然水でわさびを栽培することができるようになりました。
岩手県北緯40度の安代町では、冬になると厳しい寒さがすべて凍らせてしまいます。 冬の山に入るとまるで時間の流れが止まっているかのような静けさを感じます。
川も池も木々もすべて凍りついてしまうこの地で、わさびの水は凍りません。 一年中この畑の水は大自然の力で一定の温度を保つのです。

わさびは、先端も茎の付け根の方も成分による差はありませんが、茎の付け根の方が水分を含んでいるので、
茎の方からすりおろすと粘り気が出ておいしいわさびになります。
この時力は入れず、のの字を描くようにおろしてください。
そうすると一段ときめ細かく辛みも風味も増します。わさびは笑いながらおろせ、と言われる所以です。

本物のわさびの美味しさは、ただツンとする辛みだけではなく、 その中に甘みがあります。口に広がる清流で育ったわさび特有の沢の香りが広がるのです。 わさびを単なる香辛料として味わうだけではもったいない。ひと工夫すれば色々な楽しみ方があるのです。
ここでぜひ味わってもらいたいのが、ぶっかけわさびご飯。 すりおろしたわさびを炊き立てのご飯に豪快にのせたら少ししょうゆを垂らして味わってみてください。 新鮮な生のわさびだからこそその美味しさがわかるはずです。山葵園のわさび、甘みと風味が断然違います。