潮風堂 TRS食品

魚好き達が「美味い!」を連発!妥協を許さない「味」へのこだわり

いくら醤油漬け

地元産の魚で勝負! 社名にもあふれる三陸愛!

岩手県・沿岸の大槌町にあるTRS食品の工場「潮風堂」。船越湾に面している、正に「潮風」を感じられる場所にあります。

「地元を愛する気持ちだけは負けない。だから、地元産の魚で勝負しています。」と話してくれたのは営業部長の田中茂さん。

「社名の『TRS』とは『TRY SANRIKU』の略です。」社名からもあふれる地元愛を感じます。設立は平成11年。しかし、創業は古く昭和初期からイカ釣り・マグロの遠洋などの漁業事業と水産加工を手がけていました。

そのTRS食品で商品開発を担当している田中さん。話し始めてすぐにその研究熱心さがうかがい知れました。

試作を作っては試食して・・・もう商品化は駄目か、と思ったことも

「若い頃、イクラを醤油に浸し続ける実験を行いました。イクラを醤油に浸すと、次の日にはイクラが醤油を全部吸い込んでいた。どこまで吸えるのか?と思って続けたら、最後は1cmくらいの大きさにまでプリッと膨らみました。まるでルビーの様だった(笑)」

そんな探究心溢れる田中さん、現在は地元の海で獲れる素材をより魅力的な味にする方法を日々、探求しています。

「味が良いと思って作った商品でも「生臭い」と言われたり、沿岸の人と内陸の人では好みが違います。そのため、試作を作っては試食して作っては試食して・・・と新商品は試行錯誤を何度も何度も繰り返します。「いくら醤油漬け」は10回以上試作を作り直しました。(もう商品化は駄目か・・・)と思ったこともありました。」

イクラ・すじこ嫌いでも、もうひと口! 絶品の自信作

取材時に「鮭筋子の粕漬け」を頂きました。 潮風堂の「すじこ」は、三陸の海で獲れる鮭の卵「秋子」を使っています。 「秋子」は成熟している鮭の卵なので1粒1粒が大きく、しっかりとしています。栄養もたっぷり詰まっているので、濃厚なコクと旨味があるのも特徴です。 近年では鮭の漁獲量は減少して、これからますます貴重になるのがこの「秋子」の筋子です。 そしてその味は・・・ねっとりとした高級感のある食感に濃厚な旨味。このままでも充分美味しいけれど、白いご飯と食べたらどれほどのご馳走になるのか・・・。そんな妄想に駆られる程、美味な逸品です。

また、潮風堂の高い技術の結晶とも言えるのが「いくら醤油漬け」です。 近在の魚市場で漁獲時期が後期の、旨味の詰まったしっかりとした卵を仕入れます。 いくらは加工が命です。鮮度が良すぎてもだめ、時間が経ちすぎてもだめ。潮風堂では昭和初期の創業から受け継がれた技術で、硬くならないように、最上級に仕上げます。

プチッと弾けるほど良い弾力の皮。爽やかな甘味と調度良い塩気。海産物にありがちな独特のクセがなく、旨味だけが広がります。実は、イクラがあまり得意ではない取材スタッフでしたが、これは美味しい!

思わずもう一口・・・と食べる手が止まらなくなる、匠の品と言えます。

潮風堂の基本は「地元の物」。 サンマは宮古・大船渡産。サバは大槌。スケトウダラは宮古。セグロイワシ(カタクチイワシ)は普代。つぶは釜石。鮭・イカ・ぶりは船越湾・・・というように、岩手・三陸の海の恵みを、独自の技術と試行錯誤で最大限に美味しく仕上げているのです。

震災を乗り越え、再スタート。思いを込めた「潮風堂」

2011年3月11日。当時TRS食品の工場は大槌町の港町にあり、そこで従業員がいつも通り作業を行っていました。ちょうどその頃、加工場の仕事がひと段落し、従業員は休憩していました。その横で社員が新商品のサンプルを作っていたその時―。 あの地震が起きました。 当時を振り返って田中さんはこう言いました。

「地震発生後、片づけるものを片付けてから従業員は散り散りに逃げた。幸いというのか、海が見えていたから、水面の様子を見ながら逃げることができた。どんどん水が迫って来るのが見えました。」 「通常来ないだろうところまで、水が来ました。」

港町にあった工場の周囲には魚市場や多数の同業者施設があり、全て跡形もなく流されてしまいました。 「港町から北側へ数キロ離れた 『吉里吉里集落』の建物(現在の潮風堂工場)に、父と弟夫婦がいました。父が、海の流れを見ていると堤防を越えて海水が流れこんできて、慌てて3階まで逃げた。水は3階まで入ってきて、父はほんの少しできたエアポケットにやっと口を出すことができてなんとか助かった。びしょ濡れのまま一晩明かしたそうです。」 「もし、父が亡くなっていたら商売する気もなかった。でも、誰も死ななかった。」 田中さんは再建を決意します。 屋上まで浸水したものの、外郭が残った吉里吉里の建物を再利用することに決め、翌日より瓦礫の片付け作業をはじめました。 社員一丸となり復旧に当たった結果、その年の11月には一部加工場を稼動できるようになりました。年明けからは屋号を「潮風堂」と命名し、再スタートを切ったのです。

田中さんは言います。「海のおかげでご飯が食べられる。震災はあったけれど、今まで海からたくさんの恵みをもらったから。今でも海を見るときれいだなと思います。」

「自分たちが食べたいもの」を作る!

「TRS食品」の商品加工は全て手作業で行われます。加工員は10年以上のベテラン揃い。小骨をピンセットで取る、という細かな作業も丁寧かつスムーズに行われます。

「TRS食品のどこにも負けないこだわりは?」と聞くと「『自分たちが食べたいもの』を作る、それだけです。」と田中さんはきっぱり。

三陸の海の素材。昭和初期から続く加工技術。そして止まない味への探求心。今日も海のすぐそばの潮風堂で三陸を愛する「TRS食品」の商品は作り出されています。

潮風堂 選べるお得セット

お好きな商品を選んで頂き、オリジナルセットをお作り頂けます!どの商品をお選び頂いてもお得になる、おススメ商品です!※同じ商品もお選び頂けます。

「選べるお得セット2200」は……こちらの中から5点お選び頂けます!

「選べるお得セット4300」は……こちらの中から10点お選び頂けます!

  • ●サンマ開 3枚 500円
  • ● サンマ開味醂干し 3枚 500円
  • ● 塩さば半身 2枚 500円
  • ● 岩手新巻激辛塩切身 1切 450円 
  • ● 助宗タラ丸干し 3尾 500円
  • ● 秋鮭潮麹漬 2枚 450円
  • ● ぶり潮麹漬 2枚 450円
  • ● カジキマグロ潮麹漬 2枚 450円
  • ● 岩手の酢だこ 100g 530円
  • ● 塩麹入り甘口いか塩辛 110g 450円
  • ● たらこ 100g 450円
  • ● 辛子明太子 125g 450円
  • ● さんま時雨煮 120g 550円

潮風堂のレビュー

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